必要最低限の要素


アスレティックトレーナーの仕事は時間的に不規則で長時間に渡る場合が多く、豊富なエネルギー、バイタリティ、肉体的、精神的な安定性が求められます。そして常に解決すべき新しい事柄に直面するため、様々な状況に臨機応変に適応できることが望まれます。また、選手を取り巻く様々なサポートチームのメンバーとうまく調和する必要がありますので、いくら優秀な知識や技術を持ったトレーナーでも、周囲と良い人間関係を作る事ができなければその力を充分に発揮する事は出来ません。

バランスの取れた感情移入

選手に対して深い情愛をもってサポートします。 精神的に落ち込んでいる時など、それを理解し和らげる事が出来るようなセンスも必要ですし、偏った献身性に繋がればマイナス要因になる可能性もあるので時には、選手の自主性や奮起を促すために強い態度が必要です。エゴに振り回されたり、逆に自身のエゴによってあれこれ指図をするのではなく、それぞれにとって何が一番重要なのかを常にバランスの良い感情移入の下で判断していく事が重要視されています。

コミュニケーション

常に円滑な口頭あるいは筆記によるコミュニケーションを心掛けましょう。 教育者として、カウンセラーとして、治療者として、管理者としてアスレティックトレーナーは良きコミュニケーターであるべきなのです。これは単に選手とのコミュニケーションのみならず、コーチやチームドクター、その他のサポートメンバーとのコミュニケーションも含まれます。アスリートのために最善のサポートができるよう、チームワークを築き上げる能力も必要になってきます。

ユーモアのセンス

ユーモアやウイットはその場の緊張を和らげ場を明るくします。 いい加減過ぎるのも問題ですが、選手をがんじがらめに管理するようなやり方や、生真面目すぎたり、批判的すぎるのは問題です。

知的好奇心

移り変わり、発展し続ける情報に対して常に好奇心を持ち、それらを学習する事が必要です。 ただし、闇雲に取り入れるのではなく、正しく物を見極める目も持っておくべきです。

道徳の実践

品行方正で誠実さが問われます。 指導する立場にいながらあまりにも自分自身の生活態度とかけ離れていれば、信頼関係は結べません。説得力を携えるには、自制心が必要です。

燃え尽き症候群の問題

人に貢献することを仕事とするアスレティックトレーナーですが、肉体的にも精神的にも疲れ果てた末、様々なマイナス症状が出、薬やアルコールに依存してしまう事は避けたいです。そういう意味からも、 肉体的、精神的にも安定性が求められるのです。


関わるスポーツ医学チーム

チームドクター

チームドクターはアスリートの健康管理を総監督。 アスレティックトレーナーは基本的にその指導の下で働くことになります。

コーチ

アスレティックトレーナーの活動におけるコーチとの協力関係は必要不可欠。 密にコミュニケーションをとり、選手にとって最適な環境が提供出来るように努めなくてはなりません。

ストレングス、コンデイショニングコーチ

トレーニングメニューに関してもリハビリテーションに関しても、お互いコミュニケーションを取り、協力することで良い環境を作る事が出来ます。

理学療法士

日常生活レベルのリハビリテーションを理学療法士が担当し、練習、競技への復帰についてはアスレティックトレーナーが受け持つという業務分担を行う場合もあり、常に情報交換しあうことは、選手管理のみならず、自身のスキルアップにもなります。

栄養士

正しい栄養補給は大きな役割を果たします。普段からアスレティックトレーナーが栄養士と協力し、献立の指導、作成を行うのが理想的です。

運動生理学者

トレーニング、コンディショニング、身体組織の分析、栄養に関する選手のサポートに大きく影響します。

運動心理学者

傷害を負った選手にとってリハビリテーションの過程での心理的サポートは大きな支えです。 精神的に不安定であれば、それが身体に影響を及ぼし、傷害の治りが遅れ、このような場合には、運動心理学者と協力し選手をサポートする必要があります。

身体運動学者

パフォーマンスの向上だけではなく、歩き方、走り方、投げ方などの身体運動学的な分析は傷害の発生、再発、予防にも効果的です。



 
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