突撃☆インタビュー・・・平治郎先生 【1. 基本編】
今回アスレティックトレーナーの平治郎先生にインタビューを頂きました。平先生は日本体育協会公認のアスレティックトレーナーであり、三幸学園 東京リゾート&スポーツ専門学校の先生でもあります。
スーツをビシッと決めて登場してくださった平先生はアスレティックトレーナーについて詳しく知らない私たちのインタビューにハキハキと色々な例えを交えて、分かりやすく答えてくださいました。
インタビューをするうちに、平先生が分かりやすい説明が出来る理由が分かったのです。
理由が知りたい方は、さっそくインタビューの内容を…
1【基本編】
---私自身「アスレティックトレーナー」にあまりなじみが無いので、
初心者という立場からご質問させていただきたいと思います。よろしくお願いします!
基本的なところから、アスレティックトレーナーとはどのようなことをする方なのですか?
平先生
皆さん「トレーナー」という言葉は耳にしたことあっても、
「アスレティックトレーナー」という言葉を初めて聞かれる方が多いと思います。
アスレティックトレーナーは、スポーツ選手に対して怪我をしたときの応急処置や、アスレティックリハビリテーションなどをすることが主な仕事になります。
サッカーのJリーグや日本代表の試合で、選手が倒れたときに鞄を持ってグラウンドの中に走っていく人や、野球の試合でデッドボール受けたときにコールドスプレーなどを持っていく人がそうです。
きっと一度は見たことありますよね?
---はい、TVで見たことあります!
では、アスレティックトレーナーになればテレビに映るような試合で
活躍することがきるのですか?
平先生
プロチームだと練習や試合にアスレティックトレーナーが複数名付いていますので、そのような場面で活躍することもあります。ただし主な仕事は試合だけではなく、練習中の怪我があった際の応急処置・怪我した選手に対するリハビリ・怪我が起こらないよう予防すること。
その他、選手の健康面全てをコーディネートしたり、管理する仕事になります。
細かい部分の仕事に関しては、各チームとアスレティックトレーナーの関係によって変わってきたりしますが。
---その健康管理や怪我の管理というのはどのようなことをなさるのですか?
平先生
アスレティックリハビリテーション、テーピングの指導はもちろん、アイシングというのを行なったりします。
怪我をしたら冷やさなければならないので、事前に氷を用意しておいて選手に当ててあげたり、選手に手当ての仕方の指導をしたりという感じです。
---アスレティックトレーナーの資格の仕組みは?
平先生
日本で主とされているのが、日本体育協会というところが公認している
『日本体育協会公認アスレティックトレーナー』という資格です。
この資格を取るためには2つのパターンがあって、本校(三幸学園)のように日本体育協会が認可する学校の必要なカリキュラムを卒業して受験資格を得るというパターンと、2・3年ぐらいかけて合宿形式の講習会を数回受けてから受験資格を得るというパターンがあります。
---認可された学校に行くか、2・3年ぐらいかけて講習会を受けなければ
受験資格を得られないのですか!?
平先生
はい。ただ、講習会を受ける場合は競技団体などからの推薦が必要になってくるので、一般の方が受けられる可能性は少ないです。
ですから一般的には学校に入って所定のカリキュラムを終了した後、試験を受ける方が多いですね。
本校(三幸学園)の場合は二年生でカリキュラムを終わるようにしていて、
大学だと四年間の中で所定のカリキュラムを終了したのち試験に望むという形。
アスレティックトレーナーになりたいと思った方はそのように認定された学校に入るのが、一番近道なのではないでしょうか。
---では、その試験内容を簡単に教えていただけますか?
平先生
「実技試験」と「理論試験」両方あります。実技はテーピングとストレッチングの指導、怪我した人に対してどういった評価をしなければならないのか。
怪我をした選手の痛みが取れたとしても休んでいる間に筋力や動きが落ちてしまうことがあるため、選手がスポーツに復帰するためのアスレティックリハビリテーションを実際に試験官の前で指導する。
以上のような内容が実技試験です。
理論試験はマークシート問題と論述問題があります。
論述問題の例では『腰痛のスポーツ選手に対してどのようなアスレティックリハビリテーションを行ないますか?』といったテーマが出題され、それに答えるような内容です。
---実技試験と理論試験の割合はどのぐらいですか?
平先生
12月の末に「基礎筆記試験」で四択の問題を受けて、それに合格した方のみ2月の「実技試験」と「理論試験」の両方が受けられます。ストレートに進めば12月のマークシートに合格し、2月の「理論試験」と「実技試験」をそれぞれ合格する。
もし「基礎筆記試験」に落ちてしまった場合、その年は「理論試験」しか受けることが出来ず、また次の年に「基礎筆記試験」を受け、合格したら「実技試験」を受験出来るという流れです。
現在はだいたい二日続けて試験があり、一日目に「理論試験」二日目に「実技試験」という形で構成されています。
---では、落ちてしまったらまた来年・・・ということですよね?
平先生
そうですねぇ。
次の年は受かっていない試験科目だけ受験すればよく、合格した試験科目も4年間は有効です。
ただし4年間の以内に合格しなければ受かった試験科目もリセットされ、
また一から受け直しという形になります。
---4年間も有効なのですか!?
平先生
はい。でもアスレティックトレーナーは科目数が多く、2月の試験は20科目以上あるのです。
早くて二年で合格する方もいますが、なかなか一回で合格する方は少ないですよ。
---20科目もあって、また一からですか・・・(呆然)。大変な道のりなんですね。
資格の受験者はやはりスポーツ経験者が多いのですか?
平先生
多いです。本校のトレーナーコースに入ってくる生徒は元々スポーツを経験していて、今後もスポーツに関わっていきたいと考えている生徒が大半を占めます。
きっかけはさまざまですが、自分が怪我をして困った時にトレーナーさんに指導していただいた人、また怪我を経験した人が「自分もトレーナーになりたい。」と目指して入学する人が多いです。そう考えると、ほとんどがスポーツ経験者になりますね。
その他には、自分自身がスポーツをやっていなくてもスポーツが好きだったり、マネージャー経験者という生徒もいます。
---私もスポーツを遊び程度でしか経験していないのですが、
スポーツ関係のお仕事をしている方には憧れます。
先ほど、三幸学園ではアスレティックトレーナーの授業は二年間ということを
おっしゃっていましたが、この量を二年間で学びきることは可能ですか?
平先生
効率の良い勉強が必要だと思います。そこで学内での座学と実技と学外の実習活動が重要になってきます。実習活動を行なう理由は、現場で実際に活動をしてみないとトレーナーについてよく理解が出来ないからです。
生徒によって実習先は異なりますが、高校のチームや社会人のアメリカンフットボールのチームにいかせていただいたり、トレーナーがいなくても自分自身がトレーナーとして高校生に対して活動する生徒もいます。
学外(実習先)で試して分からないことがあったら学校に戻って勉強したり質問をし、学内で学んだことを実習先で実践することが重要です。実際そのようなサイクルがうまく出来ている生徒は、より中身の濃い勉強が出来ていますし、試験に合格するのも早いです。
---なるほど!やはり何事も実践は重要ですよね。
という事で今回は簡単にアスレティックトレーナーについての話と試験の事についてお聞きしました。ぼやぁっとしたイメージがなんとなくはっきりしてきました!更に試験が二段階に分かれている上に「実技試験」と「理論試験」とに分かれていることにも驚きました。まだまだ知らないことが沢山ありそうです。
次回は【コミュニケーション編】をお送りいたします。
アスレティックトレーナーについてもっと深く掘り下げていきたいと思います!